updated 2017/03/09
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Sewing a Jacket
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これはまだ最終アイロン前のジャケットなのでこの面からしか、写真に撮れません。
できあがりましたら、UPしますのでぜひ観てください。

はじめに

Mailコーナーでもお伝えしていましたが、ハトホル垣田塾を去年10月より受講しておりました。

カリキュラムは垣田先生がフランスで学んでこられたジャケット縫製を実際に作ってみるというものです。

私にとっては初めての本格的な総毛芯つくりのジャケットでした。

この1年間という長い期間のセミナーを受けるには、かなり忙しい期間と重なってしまうと、

事前にわかっていましたので、はたして続けられるだろうかという不安が少しありました。。

私が、初めて垣田先生にお会いしたのは、小倉先生の仮縫いの時でした。

去年の夏、ハトホルへ伺う機会があり、その時偶然、垣田先生が作られている小倉先生の、

ジャケットの背面のシルエットを見て、とても感動しました。

「思わず、ふれてみたくなるシルエットに出会う」ということ自体がとても新鮮でしたから。。

垣田先生の授業で、私は自分の表現したいものを自分の手でかたちにするという作業を

おこなってみたいと思いました。

当たり前のことですが 日頃の仕事では、いろいろな制約があります。

すべての工程をひとりの手で作り上げるというような商品を作っているわけではないのですから。

だからこそ、ひとつひとつの縫製工程をどのような表情に作り上げ、どのような雰囲気に仕上げるか、

というような作業に渇望していたような気がします。

実際、この1年を振り返ると、たった1着のジャケット縫製の過程において、

「こんなに、こんなにも表情が出せるんだー」という思いを強く感じることが何度も何度もありました。

もちろんその上がりに自分の手がついていかないことは仕方がないことですが、

先生の表現されるその奥深さは私にとっては、何にもまして大変貴重な財産となったと思います。

私自身、自分でも影響されやすいという気質はわかっているのですが、自分でもちょっと驚いているのは、

自分のつくる商品に対して、受講前よりも確実に、見る目が変わってきたという点です。

縫製とかパターンという くくりではなく、最終的にどのように見せたいかという”雰囲気作り”に

今まで以上に時間をかけてしまう自分がいることに気づかされます。

この1年という長い期間の受講を受けて、垣田先生のように真摯で繊細な表現者に

少しでも近づきたいと心から思う私です。

2005/09/11

 先日、ヘリンボーンのウール地を購入しました。
もう一度この総毛芯縫製にトライしてみます。
そのプロセスを次回よりご紹介していきたいと思います。

つづく

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