updated 2017/02/19
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Back body Design
012
2パーツ構造でのバストライン その3

前後中心線とバスト、ウエスト、ヒップの横線を単純に水平状態にした右下図のパターンでは,よじれのあるかたちしかできないのでしょうか。

15図
下右写真のトワル(16図)は実は、15図と同じように、脇の高さを同じにするという条件で作られたパターンです。
15図
16図
右写真の16図の方は15図と違ってしわがなくよじれも発生していません。

では、そのパターンをみてみましょう。
ほとんど外枠のかたちに
違いはありません。まったく同じパターンに見えます。

15図
16図
次はこのパターンに立体上のバストラインを入れてみましょう。
15図では脇で立体上のバストラインがずれており、16図では合っていることがわかります。

このことから、ウエストが絞られたシルエットにおいて、脇点を同じに前後身頃を据える場合には、バストラインは前に対して
後ろが上がってくるということがわかってきます。

15図
16図
さいごに、最初の14図と最後の16図を比較してみましょう。実はこの2つはパターンは同じもので、前後身頃の置き方が違うだけなのです。
14図
16図

とてもややこしいストーリー展開をしてしまったと我ながら反省しきりのこのページです。

ここでお伝えしたかったことは

1.身頃を四角い枠としてとらえて、そこに横線をバストライン、ウエストライン、ヒップラインとして描いてもそれは立体上ではなく単なる横地の目であるということ。

2.ウエストを細くしたシルエットにおいて、バストラインが前後に水平にまっすぐ通るということはなく、後ろの絞り具合によっては、バストラインは平面上では後ろは上がるということ。

以上2点をお伝えしたいがためにずいぶんと遠回りのお話になってしまいました。


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