updated 2017/02/19
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Back body Design
010
2パーツ構造でのバストライン その1

下の基本展開図を見てください。立体上のバストラインが水平になっており、横地の目が通った状態になっています。
つまり、立体上のバストラインと横地の目が同じ設定になっている状態です。

これは身頃が6つにこまかく切り替えられた構造だから同じ設定になるのでしょうか。切り替えが少なくてもバストラインは水平を保つのでしょうか?
基本展開図の6つの身頃構成を2つの身頃構成にして、立体上のバストラインと横地の目の設定を考えてみましょう。

基本展開図

まず、後ろ身頃は大きく開いた背巾のダーツを閉じます。前身頃は裾(重心線とBPの1/2の線上)で重なった身頃をつきあわせにします。(12図)

次に後ろ脇身頃を肩甲骨を基点にして、肩甲骨直下線での裾の開きをつきあわせにし、後ろ身頃をひとつの身頃にします。

前身頃はBPを基点にして、BP直下線の裾での重なりをつきあわせにして、前身頃をひとつにします。(14図) 2パーツ完成

12図
14図
前後身頃のバストラインの高さを同じに据えると、前身頃のバストラインは脇側で上がり、後身頃では下がっています。
そしてウエスト、ヒップラインの高さも脇でずれています。
黒線:立体上の線

赤線:横地の目

14図のパターン
14図のパターンをシーチングで組んでみました。黄色線は立体上のバストラインを示しています
2つの身頃構成になっても、6つの身頃構成との差はほとんど見られず、立体上のバストラインもくずれることもなく、ボディにほぼそうシルエットを再現できています。

では次に下のようなパターン構造をよく見かけられると思います。
前後身頃を脇でつきあわせた時に前後の脇の高さが同じになっているという設定です。
そして横地の目とバストラインが同じ(?)ということです。

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