updated 2017/02/19
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Back body Design
009
後身頃のかたちの変化

次は後身頃について観てみましょう。展開の完成図を見ると後身頃の背巾線での開き量が多いかたちになっています。
通常の見慣れた後身頃のパターンとはずいぶんとかたちが違います。
下図のような「背巾線で大きく開かれたかたち」と「いつもの見慣れたパターン」とのつながりをどのように考えたらよいのでしょうか。

9図
下11図は上下身頃をウエストラインで水平におき、なおかつウエストでのタテの重なりをできるだけ少なくしたものです。
前身頃はそれほど大きく変わっていませんが、
後身頃はバストラインが脇から後中心にかけて上に上がっています。
これは10図のウエストの重なり分がバストラインより上に持ち上がったといえます。
11図
10図
さらに12図は背巾線を閉じてバストラインを水平にしたもので、プリンセス構造に近くなっています。
バストラインを水平にしたために、後中心身頃のウエスト位置は下がっており、後脇身頃のウエストにそれに合わせるように下がってきています。
12図

この3種類は、展開方法を変えただけでいずれも同じひとつのかたちです。
バストラインを水平にすると、10図のようにウエストの絞りによってダーツ量が多くなります。
ウエストラインを水平にすると、11図のようにウエストの絞りによってタテの距離が長くなったパーツのバストラインが上がります。
さらに
背巾線をたたんでプリンセス構造にし、バストラインを水平にすると、12図のような違ったかたちとなります。
ウエストを絞ったシルエットを作る場合に、後身頃の変化は前よりも大きく、パーツ構造によって複雑にかたちや基準線の位置が変わっていくことがわかります。

10図
11図
12図
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