updated 2017/02/19
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Back body Design
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もう一度、 4面パネルで横地の目とバストラインの変化を追ってみよう  part3
 設問4:前身頃パネル上でのダーツはどう考えるか
下記のように4面パネルジャケットのパターンで、前袖ぐりに沿ってダーツをとったかたちがあります。このダーツはバストダーツなのでしょうか。それとも、前肩丈をカットしたために生じたダーツなのでしょうか?
バストダーツを肩にすべて展開した場合
バストダーツを肩と袖ぐりに展開した場合
左図に比べて右図は肩ダーツのいくらかを前パネル線上に展開します。その結果、パネル線が袖ぐりで離れたかたちになり、パネル線上のイセが多くなります。では、それ以外に、パネル線で袖ぐりが離れたカタチはあるでしょうか。たとえば強引に以下のような展開を考えてみました。
あらかじめ肩ダーツから浮き分として袖ぐりにダーツ展開します。次にその浮き分をパネル線上でカットします。かたちをみると、パネル線上にダーツ展開されたように見えます。そして胸のイセ量は変わっていません。これは、肩ダーツを袖ぐり側で移動したことになるのでしょうか。
 バストダーツの一部を袖ぐりに移動しパネル線上でカットした場合
 バストダーツを肩と袖ぐりに展開した場合
右に対して左図を見ると、肩丈を袖ぐりパネル線上でカットしていますが、袖ぐりからバストポイントの間は紙貼り展開図のようなダーツ量が赤線ではつまんだことになりません。
丈のゆとりが残ったままになっているため、このままでは、胸回りのバランスが崩れていきます。
Point4:
●前パネル線上にバストダーツを展開することは脇身頃との寸法差が増えることである。
●パネル線上にダーツをつくることは、肩丈の調整ができるように思ってもダーツポイントがBPとパネルとではおのずと分量が違ってくるため、バランスが崩れる。
 設問5:前身頃そして前脇身頃のパネル上のバストラインは、なぜヨコ基準線(バストライン)よりも下がるのか
 バストダーツを肩と袖ぐりに展開した場合
下記は4面パネルの身頃に切り込みをいれて、バストラインを水平にした紙貼り図です。これを見てわかることは、
1.バストポイント直下でウエストダーツが含まれてる。
2.前脇身頃にもウエストダーツがふくまれている。
3.前後脇身頃の脇側は、ウエストダーツがほとんど無い。
4.前脇身頃は脇側の面が基本になっている。そのため中心側のバストラインが下がっている。
5.後ろ脇身頃はパネル側が基本になっている。そのため脇側のバストラインが下がっている。
4面パネルにウエストダーツを入れてバストライン水平にした場合
 point5:

●前パネル線はバストポイントから離れるほど、パネル上でのバストラインは、ヨコ基準線よりも下がってくる。
前脇身頃の重心線より脇側の面はバストラインが重心線に対して垂直の関係にある。
後脇身頃は、パネル側のバストラインが背巾線に対して垂直の関係にある。よって脇側はバストラインが下がる

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