updated 2017/03/14
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Jeans Design
002
パターンのかたちを知ることは体の構造を知ることにもなります。パターンは平面の2次元であり、立体は3次元です。ひとつの曲面を3次元でも2次元でも同じように把握することは難しいことですが、そこに共通の基準線が存在すると、整理しやすくなります。今回は和紙を使って立体を型取りしていきます。そしてその型取りした立体上に垂直、水平線をいれ、それらの線を平面ではタテ線、ヨコ線として型取りしたものを平面化させていきます。では最初にその基準線をどこにどのようにいれていくのかというお話をします。

基準線入れ (1)

●ボディに紙貼り

あるボディに和紙(雲竜紙)を短冊状に切り、それを三重に糊で貼り合わせたものです。そしてそれに基準線をいれた状態のものが下の写真です。基準線は下図のように床に対して垂直線、水平線をいれています。この紙貼り上での垂直、水平の基準線を平面上のタテ、ヨコ線にあわせていくことで、からだの曲面がどのように現れていくのかを確認していきます。
前面
側面
背面
股下

●ヨコの基準線(水平線)

1)ウエスト線
BNPから背丈をとった位置をウエストと設定して、その点を基点として床に対して水平に入れた線

2)ヒップ線
お尻の一番高い位置をヒップ線と設定して、その点を基点として床に対して水平に入れた線

3)股上線
股底の高さ=位置を股上線として設定して、その点を基点として床に対して水平に入れた線

4)ひざ線
膝頭(おさらの真中)を基点として、床に対して水平に入れた線

5)足首線
外側のくるぶし位置を基点として床に対して水平に入れた線


●タテの基準線(垂直線)

1)前中心線
前正面から見てウエスト前中心から股ぐりを通って後中心線につながる線

2)後中心線
後正面から見てウエスト後中心から股ぐりを通って前中心線につながる線

3)前折山線(クリーズ線)
前正面の膝位置から見て、膝の境界線の中央を基点としてその垂直線を直上させます

4)後折山線(クリーズ線)
後正面の膝位置から見て、膝の境界線の中央を基点としてその垂直線を直上させます

5)脇線
脇線は垂直ではなく、脚の方向に沿った線を設定します。ヒップ線上で前中心から「全体のヒップ巾の1/4−1c」をとった点を決めます。この点からウエスト線に向って垂直線をいれます。ヒップから下は脇正面の膝位置からその境界線の中央を膝の基点とします。また足首位置を脇正面から見て、その境界線の中央を足首の基点とします。この膝と足首の基点を直線で結びます。

6)股下線
渡り巾の1/3を前側からとった交点と膝の中央、足首の中央を通した線

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