updated 2017/03/14
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Jeans Design
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ジーンズ縫製 (4)

13.持ち出しにファスナー付け
持ち出し布下端を中縫いします。そして縫い代を返しておきます。それから裁ち端にロックをかけます。それから持ち出しと下前身頃にはさむようにファスナーを重ねて上からコバステッチをたたきます。この時の下前端は手で折り重ねながら、ステッチをかけていきます。パンツの場合は必ずアイロンで折ってあるところですが、ジーンズはまったくアイロンを使わずに手で折り込みながらミシンをかけていきます。
14.前股ぐりの接ぎ
ここは2本針ミシンでいっきにかけていくところです。パンツのように中縫いをしたりせずに、やはり上前を折り重ねながらミシンをかけていきます.当然、股ぐりのカーブは真っ直ぐの状態でかけていきます。かける方向としては股底側からファスナーの明き止りまでをかけます。

下はリーバイスのジーンズの前股ぐりです。裏から見ると巻き縫い風に見えるものです。ジーンズはファスナー始末を完成させてから股ぐりを縫う手順のため、巻き縫いは不可能です。そのため、この始末は裏面の右身頃の縫い代を二つ折りさせ仮止めをしておきます。それから左上前の縫い代を二つ折りしながらステッチをかけていき、さらに2本目のステッチをいれるという、工程の数を踏んでいます。アールジーンなども同様です。

ここまでで、一応前身頃は終わり、次に後身頃を進めます。
15.後ヨークつけ
後ヨークは巻き縫い始末で接いでいきます。
16.脇ロック
2本針ミシンで脇にロックをかけます。
17.アウトポケット作り
ポケット上端を自動機で三つ折り+Wステッチをかけます。その後、外回りを二つ折りアイロンします。
18.アウトポケットつけ
1本針ミシンでポケットをつけていきます。ポケットの印つけはせずに脇、ヨークつけ側からの指定寸をいれたゲージを使って位置決めをして、右から左へとかけていきます。
19.後股ぐり接ぎ
ここもやはり巻き縫い始末で接いでいくところです。特に伸ばさずに縫っても簡単に1〜1.5c伸びます。
20.内股地縫い
前後股ぐりが出来上がると、次は内股を縫上げます。インターロックを使って縫っていきます。
股下線が縫いあがった状態(上側が前身頃、下側が後身頃)
股下はジーンズのシルエットを作っていく縫製工程の中でも特に難しい工程です。同じパターンであっても、縫い方次第でシルエットが大きく変わるということを私自身が縫いながら強く感じたところでもあります。
下図前後の身頃の股下線を見ていただくとわかりますが、前は股ぐりでへこんでいるのに対して後身頃は出ています。前後ともに股ぐりで伸ばされたことによりさらにこの股下線の形状が大きく異なるため、この線のまま縫うことは量産ではかなり不都合がでてきます。実際には前身頃を上に、後身頃を上にしてインターロックで、前身頃に合わせながら、後股下をカットして縫われていきます。
前身頃 後身頃
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