updated 2017/03/14
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続き袖を考える 46
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補足  4面パネルの成り立ち 1 

中心身頃と脇身頃を立体と同じように据えるということは、単純に後身頃はウエストラインで、前身頃はバストラインで高さを合せると言われてもなぜそうなのだろうかと考え出すと分からなくなるところです。

この点を理解していただくために4面パネルがどのようにして作られていったかというところからひも解いて説明していきます。

最初はトルソー原型から始まっています。

この原型はバストラインを水平にした状態(ヨコ地の目=バストライ)でヒップラインまでのトルソーで作られています。

2. 1の原型をジャケット用に身幅・肩幅・肩丈調整そして前丈、後丈の着込みを入れます

3. 拡大した原型にプリンセス線を入れます

4. 脇身頃が崩れないよう、地の目修正をしプリンセス原型を作成します。

5. プリンセス原型にパネル線を入れます。

6.中心身頃と脇身頃の寸法を測ります。

前パネル線で7cm、後ろパネル線で6mmの差が出ました。

この調整をどのように考えるかということが、最初の疑問点に繋がっていくかと思います。

下左写真はボディを紙貼りしたものですが、その体表面に4面パネル線を入れます。

そしてバスト、ウエスト、ヒップ線のヨコ基準線そして前後中心線、重心線のタテ基準線さらに後脇パネル線にも垂直線を入れています。

このウエストラインを水平にして紙貼り展開したものが下右図です。

前パネル線は中心身頃側にダーツが出来ています。

前中心身頃のバストラインを水平にした状態で、バストダーツが肩に全量移動されているはずなのにバストラインより下にダーツがあります

このダーツはバストダーツではなく、BP直下のウエストダーツがパネル上に展開されたと考えられます。

ということは、前パネル線の距離は脇身頃が基準となり、中心身頃はあらかじめダーツが含まれた寸法になっていると考えられます。

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