updated 2017/02/19
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Jeans Design
005

紙貼り展開 (前ボディ2)

●前ボディの展開 (続き)

裾から鼠径溝線に向かって、大腿部の曲面を平らにして股上線が水平になるようにタテ方向に切り込みを入れます。(図4)
鼠径溝線で切られた前折山線はヒップ線と股上線を水平にしてつきあわせになるようにすえます。(図5)
その結果、脇側ではヒップと股上線間で、大腿部のふくらみと裾への傾斜のための距離が出て、その分が浮きとなって現れます。図5の黒線のように股上線上でヨコ方向に重なりが生じます。これはこの位置でヒップよりも大腿部が張り出していることを現しています。
ヒップと股上線間の曲面を見ると、折山線上の距離よりも脇側の方が大腿部が張り出しているために距離が出ている。また脇線は垂直ではなく傾斜しているため、その分が距離となって出ている。
次に股ぐり線を股下線につながるように止めてみると股ぐり線が長くて平面に収まりません。(図6) 股ぐり線は写真のようにかなり浮いた状態となってしまいます。
浮いている股ぐりパーツにワタリ基準線から股下まで細かい切込みをいれてみます。そして股ぐり線がつながりよいカーブになるように股下交点を股上線上に止めます。その結果、ワタリ基準線上で開きが現れます。(図7 赤線)
次に鼠径溝から下のパーツにおいても同じように展開します。こちらは裾を基点にして鼠径溝線上で同量を開きます。
図6の股ぐりパーツが浮いているという状態は前ワタリ基準線上でのえぐれた曲面を表現しています。この曲面を平面化させるとその反動として図7のような開きが現れるということです。この開きが現れるとシルエットはどのように変化するのでしょうか。
図7を組み立てたものが下右写真です。左の密着したシルエットに比べて、内股側面が立ったシルエットになっています。

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