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Jeans Design
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012 | ||||
股ぐりの不思議 (6) |
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●後中心倒しのなぞ |
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後展開完成図を見ていただくと後中心線、ヒップ線が斜めに傾いています。これはもうパンツとしては見慣れたかたちでしょう。ではなぜこの“倒し”がパンツでは当たり前のように発生するのでしょうか。 |
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まずは股上線とヒップ線に注目したいと思います。紙貼り展開時に平面上でのこの二つの基準線の距離を始めに決めました。これらの基準はこの間においてできるだけ凹凸のない前折山線というタテ基準線位置に設定しています。
この間の距離はお腹やおしりのふくらみによって変化します。特にお尻は高さがあるため、距離が長くなり、股上線から上に後ヒップ線を上げ、後中心線が倒れてくるというわけです。 それでは、おしりの高さの頂点はどこでしょうか。後折山線上の距離が一番長いように思われるのですが、図?の紙貼り展開図を見ると意外にも一番長いのは後ワタリ基準線上となっています。 |
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実はこれがおしりの高さだけではない、おしりを包み込む、パンツらしく見える“面の現れ方”ということにつながっています。下図の赤線に示す、ヒップから股上線にかけてのこの“角度”=距離が後の見え方に大きく影響してきます。 |
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下左、真ん中の製品を見ていただくと、この“角度”を際立たせておしりを高く見せるという効果がよくわかるジーンズです。右は倒し量が少なく角度も強くないため、この面が強調されずフラットな印象を持ちます。このようにこの距離の増減によって、おしりの見え方、そしてもちろん運度量も決定されると考えられます。 |
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